ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

中学生になりました!

2019年4月8日。

養護学校中学部の入学式の日を迎えました!

ドキドキの新しい環境…!と思って登校すると、前年度小学部での担任の先生がひとり、めいと一緒に中学部へ持ち上がって、クラス担任として朝出迎えの場にいたのでした。

涙の別れやったのに、先生、いるんかーーーい!!

(めっちゃ嬉しい)

めい、中学生になりました!

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天気がよすぎて目があかないよ!

 

中学生になって最初の登校日、入学式。

環境が変わって初日だったわけですが、新しい教室に入ってしばらくすると担任の先生が

「じゃあ、お父さんとお母さんは先に体育館へ行って、いい席とってきてくださいね~!」

と言ってくださり、するっとめいの元を離れました。

旧担任の先生がいることもあったのかもしれませんが、ああ、こうしてだんだんと離れていくのかな、なんて。

 

名前の呼び方が「さん」付けに変わったこと。

おむつ交換時の目隠しのついたてがめちゃくちゃ高くなって絶対中が見えないものに変わったこと。

はじめましての先生と、私がいなくてもニコニコ笑いあっていたこと。

 

ちいさな変化のひとつひとつにちょっぴり鼻の奥がツンとする母なのでした。

出会いと別れの季節

この春、とってもいい先生達が一気に何人も他の養護学校へ異動になったり、校内でも担任配置の大きな異動があったりと、変化の多い年となりました。

 

春は出会いと別れの季節とはいうけれど、こんなに一気に、しかもそのメンツを、あああ連れて行かないで~~~!!!!

思い入れのある先生たちとのお別れの情報を聞いた母たちがグループラインで皆に報告したりショックを受けたり、LINEが飛び交う新学期初日の朝でした。

 

入学式が始まってすぐに、校長先生も新しく変わられたことを知りました。

前の校長先生がいい先生だったので、

「校長先生まで変わっちゃったのか…残念…」

と思っていたのですが、この新しい校長先生のこと、初日にして大好きになってしまいました。

ひとりひとりの目線に立つということ

新入学生の名前を一人ずつ呼び紹介する時間になると、燕尾服をビシッと着こなした新しい校長先生が、子供達のすぐそばへ、一番端の子の目の前に立ちました。

小中学部合同の入学式、まずは小学一年生の名前が呼ばれていきます。

子供の名前が呼ばれるとその場にしゃがみ子供の目線に高さを合わせ、顔を見ながらそっと手を握り、優しく「入学おめでとう!」と声をかけてくれました。

まだ小さな車いすに乗る小さなかわいらしい子でした。目線に合わせようとしゃがみこんだ校長先生の燕尾服の裾は床についてしまっていましたが、少しも気にする様子はありません。

 

その場にいられず席を離れてしまった子の名前が呼ばれた時には校長先生が体育館の端から端まで猛ダッシュ、その子のところまで飛んでいってくれました。

 

ドキドキしてしまい会場の中に初めて入れず廊下から中の様子を伺い参加する子の名前が呼ばれた時には、会場の出入り口に向かい、「おめでとう!」と声をかけ、拍手を送ってくれました。

 

校長先生にギューっと抱き着く子のことは、抱きあげて抱っこしてくれました。

 

嬉しくなって校長先生と握手をした手を離さずピョンピョンジャンプする子とは、一緒になってジャンプしてくれました。

 

入学生は一人や二人ではありません。数十人いる小学部と中学部の入学生全員にひとりずつ目線を合わせ、手を握り、それぞれの距離に寄り添い、それはそれは優しい笑顔でおめでとうと伝えてくださったのです。

 

最初の一人から最後の一人まで、あたたかな気持ちで胸がいっぱいで目が離せませんでした。

 

変化することは大人も子供もドキドキすること。

別れの後にある新しい出会いはドキドキするけど、新しい素敵なことを一緒に運んできてくれました。

新しい校長先生のもと、きっともっといい学校になる、そんな嬉しい予感がしました。

変わっていく時に大切にしていること

大好きな療育園を卒業するときにさみしすぎて卒業したくない、と駄々をこねまくる私に旦那がかけてくれた言葉です。

元居た場所が居心地が良ければ良いほど、大切な場所であればあるほど、違うことを不満に思ってしまいがちだけど、違いは違いとして受け止めて、また新しい素敵なことをみつけていけるように。

 

めい、入学おめでとう!

大好きなこと、大好きな人、大好きな場所、みつけようね!

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春がきたよ。