ドリーム・ナイト・アット・ザ・ズーというイベントに参加してきました。
昼間の動物園では見られない夜の動物達の姿に、大人も子供も夢中!
キリン!
ドリーム・ナイト・アット・ザ・ズーとは?
オランダのロッテルダム動物園にあるドリームナイト財団が主催している世界的なプロジェクトであり,病気や障害のある子どもたちを夜の動物園に招待し,楽しく過ごしてもらうことを理念としています。
引用元:障害のある子どものための夜間開園「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」の開催について | 京都市動物園
全国の動物園や水族館で同イベントが開催されているとのこと。
今年は新型コロナウイルスの関係で既に中止になってしまったものもあったようですが、2019年度には全国13箇所での開催があったそうです。
協賛元 ドリームナイト・アット・ザ・ズー|ジブラルタ生命保険
車椅子の子も、人混みが苦手な子も、大きな音が苦手な子も、ゆったりした人数で自分のペースで動物園を楽しむことができるイベントでした!
いざ、京都市立動物園へ!
今回お邪魔したのは京都市動物園。
入り口入ってすぐの広場前で、事前申し込み時に受け取った往復はがきを入場券がわりに受付。
救護室もしっかり準備されていました。
この他に個室の救護室もあり、大きなサイズのベッドがあり、おむつ交換などにも困りませんでした。スタッフさんに尋ねるとすぐに案内してもらえました。
園内はどこもバリアフリーで通路も広々。
象をじっとみつめるめい。大きいね…!
「絶対に顔を見せない」という強い意志を感じさせる虎。座る姿も、頭をコテンと倒す仕草も完全に猫で、めちゃくちゃかわいい。そしてやっぱりかっこいい。
めちゃくちゃ早く走るホロホロ鳥。チョコチョコチョコチョコ!って、小走りにも程があるよかわいいよ…
美しいフラミンゴ達。色味が様々で個性的。泣き声が思ったよりダミ声でこれまたかわいい。
他にも広い園内にはたくさんの動物達がこんなに。わお!
コロナウイルス感染予防の観点から限定されている展示もあり、落ち着いたらまたゆっくり昼間にも遊びにいきたいと思います。今度は全ての動物達に会えたらいいな。
おみやげもたくさんいただきました!
マスクをつけられない理由がある人の意思表示マーク「わけがありますくプロジェクト」
今回、事前案内にはこんな文言が。
ですよね…。
めいはマスクをつけることができません。つけると、マスクが顎まで下がるか、逆に上がりすぎてアイマスクになるまで、口のもぐもぐが止まらなくなり、器用にずらすのです。やめれ…
加えて、唐突に嘔吐することもあったり。
そして何より、めいは気管切開に加え声門閉鎖により食道と気管が分離されているので口鼻からは呼吸が一切できません。そのため飛沫が飛ぶのは呼吸をしている気管孔の方で、マスクをすべきはこちらなのです。
そんなわけで、様々な理由からマスクをつけることが難しく、今回はマスクを持参して、受付で怒られちゃったら理由を説明してみようかな…だめだと言われたら無理やりつけるか…とか色々考えていたのですが。
「マスクがつけられない方にこちらをお渡ししています!車椅子かどこか、見えるところにどうぞ。」
と笑顔でこんなものを渡してくださいました。
障害や健康上の理由からマスクをつけられない人の周知と理解のための缶バッジをいただきました!
— 林めぐみ (@megumeimusic) 2020年10月3日
(娘は健康上の理由に加え口鼻から呼吸はできず喉の気管切開口から呼吸をしているためそこにスタイをつけてます)
必要なところへの無料配布情報や無料DLはHPへ٩( ᐛ )وhttps://t.co/op6QVRwilH pic.twitter.com/j2FdQ8K5sI
※缶バッジの無料配布は予定配布数を既に終えられたそうです。
今、マスクをつけていない人への風当たりが強くなりがちな世の中ですが、中には理由があってマスクをつけられない人もいること、わかりやすい形でそれを示すことができる、マスクをつけられない側にも、なぜマスクをつけないのかとやきもきする側にも、どちらにも優しいプロジェクトだなぁと感じました。
HPからカードの画像データを無料ダウンロード。
友達に伝えたら早速キーホルダーやカードケースに入れての活用の輪が広がりました!100均に色々あるよ、とのことです。(友人談)
マスクをつけられません | わけがありますくwww.wakega-arimask.com
誰かの抱える事情に、「なにか」に寄り添うこと
ドリームナイトアットザズー🐘
— 林めぐみ (@megumeimusic) 2020年10月4日
車椅子の子や障害を持った子達がたくさん。はじめまして同士でも自然に会話が生まれる。
「あ、そっちの通路は階段だけでエレベーターがないからあっちの方がいいよ!」
「こんばんは〜!」
「あ、写真撮りましょうか?」
「またね〜!」
楽しい時間。来年も行きたい。 pic.twitter.com/Chtden5D8A
障害を持った子の家族同士は話さなくてもそれぞれお互いに抱えてる「なにか」に想いを馳せることができる。それが具体的に何なのかを聞かなくても、わからなくても。
— 林めぐみ (@megumeimusic) 2020年10月4日
これってすごく心強くて居心地がよいことで。
障害があってもなくても、すごく大事なことで、誰に対しても持っていたい気持ち。
すれ違う人と笑いあったり声をかけあったり手を振り合ったり、自然にそうなるのがとても心地よくて、嬉しくて。
はじめましての人ばかり、相手の抱えている詳細な事情は何一つ、誰一人としてわからないのですが、でもお互いにその「なにか」に想いを馳せることができる優しく柔らかい空気に、安心して過ごすことができる場所でした。
障害のあるなしに関わらず、私も想像力を持ってこれから出会う誰かの抱えている「なにか」に寄り添えるようにありたいな、と改めて思いました。
出口にいた大きなゴリラの前で家族で自撮りしようと、あれ、ゴリラうまく入らへんな、あれ、とか言っていたら
「撮りますよ!」
と声をかけてくれたママさんが!
「あかん!どうやっても私がガラスにうつりこみむ!」
とかわいわい言いながら色々工夫して撮ってくださって撮影中も楽しかった〜!
1日経って、改めてそのガラスのゴリラの胸あたりに写り込んだママさんの姿を見返して、楽しくて優しくて、素敵な夜だったなぁと嬉しい気持ちになっています。
その間にこにこ待っていてくださったご家族にも、感謝。笑顔で手を振って、ありがとうございましたと、またね!を伝えて、お別れ。
また来年、会えたらいいな。またね!