今までに受けた心肺蘇生法の講習は3回。
一度目は、めいをはじめて家に連れて帰る時。
もしもの時の対応を、と教わった。この先家で何かが起こったら、自分たちがこの子を守るのだ、と気持ちがピリッとしたことを覚えている。
二度目は、娘が2歳の時長期入院中に主治医の先生から、めいちゃんは病院がちゃんとみておくから今がチャンスだ今いけすぐいけとすすめられて免許を取りに通った教習所で受けた心肺蘇生法の授業。
ものすごく余談やけど、最初の手続き時の面談でなるべく早く取りたいんです、と言ったら事情を聞かれ答えるとそれはえらいこっちゃ早く取らなくちゃ!とスケジュールをパンパンに組んでくださって、突然空きが出た時には真っ先に連絡をくださり、結局3週間で免許取得まで駆け抜けた。合宿でもないのに。
その節は本当にありがとうございました教習所のみなさん。
三度目は、主治医くま先生主宰のびわこファミリーレスパイトのめでぃっこフェスというイベントのプログラムのひとつとして受けた心肺蘇生法の講習会。これは2年連続で受けたので正確には3回目と4回目。
心臓マッサージ練習用キットを使っての心臓マッサージと、AED使用の練習。
正しい力で押せたら音が鳴るというこのハート型の心臓は、かなりの力で押してもなかなか音が鳴らなくて、心臓マッサージに必要な力がどれだけのものなのか、私たちにしっかり教えてくれた。
そして、どの講習の時も必ず言われたこと。
心肺蘇生法の指導を受けた時思いの外強い力が必要で骨折が怖いと言ったら
— 林めぐみ (@megumeimusic) 2021年3月11日
「折っていい。骨折は治る。でも命は戻らないし、処置を躊躇い蘇生が遅れ低酸素状態で傷ついた脳細胞も元に戻らない。躊躇わないで。」
低酸素状態で障害が残った子の親として半端ない説得力を感じた言葉。
躊躇わず胸骨圧迫。
「躊躇わない。」
毎回、かならず言われるのです。
心臓マッサージは骨が折れたっていい。AEDは倒れた人が使う状態にない時には機械がちゃんと教えてくれる。
一番大切なのは躊躇わないこと。躊躇わないことで、一歩踏み出すことで、救える命が増えるかもしれない。
幸運なことに、めいにはまだそういった機会は訪れていないし、身近にも、どこかを歩いていてそういった場面に偶然でくわすことも、今のところない。
でも、もしもこの先、めいに、家族に、友達に、どこかで誰かに心肺蘇生の必要な場面にでくわすことがあったら、私は躊躇わない。
心肺蘇生法の手順
日本医師会のHPから心肺蘇生法の手順を確認することができます。
ページの下の方に、スマホのホーム画面にショートカットの追加手順についても記載があります。私も追加しました。