ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

一度ならず二度までも。学校看護師さんへの愛を語る。

先日、たくさんお世話になった娘の養護学校の看護師さんが修了式を待たず退職してしまい、おいおい泣いた私。

そのあとすぐに、まさかもう一回泣くと思わへんやん。

 

 

この日娘のレスパイト明けにその足で登校した日で、担任の先生と看護師さんとの引き継ぎも終え、じゃ、よろしくお願いしますね〜と教室を後にしようとしたらYさんがうっすら笑顔でと近づいてきて私の腕にポンと手をおいてきたから何ですか肩でも組みますかと私もにこにこして肩に手をぽんと置き返したところ

「実は私もやめるねんおかあさん…」

といきなり告げられ笑顔が凍った。

「ええええええええええええええ」

素っ頓狂な声が出てその場で項垂れたのだった。いや、黙ってやめるつもりやったんやけどでも…とYさん。

涙ジャバー。

 

Yさんの言うところによれば。

直前の週末に、突然今日限りでやめると聞いたTさんの元へ飛んでいき、いややなんで辞めるねんと激怒号泣したところだった私。

 

Tさんがやめた日↓

 

それでTさんが「だまってやめたらえらいことになる」とかなんとか、なんて言ったのかはわからんのですけど、とにかく一言伝えてからやめた方がいいよ、と伝えてくれたらしかった。

Yさん、そりゃそうよ。そりゃないよ。いやTさんもな!!!!

 

なんでそんなに黙っていなくなりたがるのかあなた達は。

いやいや私なんていなくても大丈夫やから、と言うけれど、子供達が、私達保護者達が、どれだけ助けられてきたか、どれだけ頼りにしてきたか、救われてきたか、どれだけあなた達のことが好きか。そこに並んでください一人ずつ順番に懇々と語っていくから。(やめろ)

それなのに一度にふたりも、それもどちらも、黙っていなくなろうとするなんて。

しかも2回に分けて。色んな意味でダメージでかいのよ。やめてよ。なんなん。

 

伝えられた日から修了式まで少し日があって、心の準備はできた。

心の準備ができたから、Yさん最後の日はもう午前中授業で午後からリハビリも入っていたため登校予定じゃなかったけど、めいを登校させて私も学校へ行った。辞めることへのうらみごとを言うためだけに。

放課後保護者と先生と来年も残ってくれる看護師さんとでYさんを囲んで

 

「Tさんも、Yさんも、まだ辞めるの納得してへんからな。」

「ゆるした覚えはない」

「むしろ4月から再雇用。新人として来い。」

「ことあるごとに呼ぶから。」

「校外学習は来い。修学旅行もある。」

「ああ4月からどうしよう〜困ったな〜!!」

 

ぶつくさ言いまくった。

また会いに来てね、絶対来てねの念を込めて。

帰るのが名残惜しくてたくさん話した。

 

「私達親は学校に行かせたらなんとかなると思ってるところがあるよなぁ…学校楽しいね。」

「そう思ってもらえてる学校にできたなら、よかった」

「私仕事行きたくないと思ったことないもん」

「学校看護師楽しい!めっちゃ楽しい!」

 

学校看護師、大変な仕事だと思う。

預かる子供のケアの内容は、めいもそうであるように年々重度化していくことが多いし、新入学の子供達も色んな子達がどんどん入学してくる。

 

それでも「楽しい仕事」だと言い、色んな事情で辞めていったあとも不定期でもまた学校‘行事に同行する看護師として来てくれると言い、子供達のことを、親のことまでも思ってくれる人達のことが、私はやっぱり好きだ。大好きだ。

 

昨日、みんながたくさん我慢してたくさん頑張った1年が過ぎ、修了式を迎えた。今日から春休みが始まった。

4月から、寂しいけど、きっとまた楽しくやっていくから。

きっと、また会いに来てください。

待ってますから。

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