カニューレフリーになってから3年が経ち、今年になってから使い始めてめいと私達家族のQOLが爆上がりした喉頭摘出者用人工鼻HME。
とにかく身近には使っている人が一人もいなくて、訪問看護師さんや病院関係者あらゆる人に聞いてみてもひとりも出会えない。多分このあたりでは本当に使用者第一号なのかもしれない。
このところ、リアルでも、ブログやSNSでも、これに関する問い合わせの連絡が多くなってきたので、今一度、ちょっとまとめておこうと思います。
喉頭摘出患者用人工鼻(HME)まとめ
そもそもそれは何?どういうもの?とか、使用感などまとめた記事はこちら
使用するにはどうしたらいいの?
私の知る限り、なのですが、方法としては4つです。
- 保険適用で医師の処方をもらい薬局からの支給
- 小児慢性特定疾病の日常生活用具給付制度の「人工鼻」枠活用
- 病院支給の衛生物品の「人工鼻」で給付を受ける
- 自費購入
①保険適用で医師の処方をもらい薬局からの支給
喉頭摘出患者さんに対しては保険適用が既に認められています。
アトスメディカル公式情報はこちら↓
https://www.atosmedical.jp/wp-content/uploads/2020/09/final_jp.pdf
が、めいのようなそれ以外の永久気管孔患者にはまだ正式には保険適用は認められていないので、主治医から各自治体厚生局への個別の申し立てが必要となるそうです。
口鼻からの呼吸による加湿機能を失っているという点において人工鼻を必要としていることにはかわりがないということで、めいの場合は許可をいただくことがいただきました。
めいの場合は滋賀で判断がつかず話が近畿厚生局へ上がり、そこでの判断となったため、近畿圏内にお住まいの方は前例ありでもしかしたら話が早いかもしれません。
主治医の先生にご相談くださいね。
②小児慢性特定疾病の日常生活用具給付制度の「人工鼻」枠活用
①がだめだった場合や、希望する数に支給数が足りない場合、小児慢性特定疾病のこの制度が使えます。
小児慢性特定疾病情報センター「日常生活用具給付事業について」↓
ただし、複数の基礎疾患を持つ人などは対象疾病が人工鼻を要するような疾病でない場合給付を受けられないこともあるようです。
(めいは気道狭窄で給付を受けています)
詳細は各自治体窓口に確認を。
③病院支給の衛生物品の「人工鼻」で給付を受ける
病院から支給されている注入物品やカニューレ、従来の人工鼻、などと同様に衛生物品の支給を受けることもできます。
ただし、実際に支給可能かどうかはそれぞれの病院での判断によるところなので、断られることもあるかもしれません。
めいの場合は保険適用の可否がわかるまでの1ヶ月この方法で支給していただきましたが、従来通りの衛生物品の保険点数範囲内での支給となるため下地シールと人工鼻を各10個ずつと、なかなか厳しい数でした。
これは、各々の病院にご相談ください。
④自費購入
①②③どれもだめだった場合、自費での購入も可能だった場合はまとまった数であれば自費購入も可能だそうです。
おわりに
いまだに正式名称がどれなのか、製品名がどれなのか、なんと呼べばいいのかすらもわからない謎多きこの人工鼻。
プロヴォックスでええのんか…?と思っていたら、それは喉頭摘出患者さんの気管切開部に使う器具の色々の総称?(これもふわっとしている、間違ってるかもしれん)のようで、製品名は人工鼻をエクストラモイストHME、エクストラフローHME、下地はフレキシダーム…種類が多すぎて何が何だか…ええいわからん!
周りの人達は「あの、めいちゃんの人工鼻」がすっかり定着したらしい。それで話が通ってしまう。これでいいのか。
いや、よくもないけど、悪くもないしまぁいいか。
…なんかいい呼び名を、あだ名を募集したい…←
とにかく。
私達が暮らしやすくなったことは確かなので!
必要な人に必要な制度利用の許可がおりますように。
各地の厚生局の担当のみなさま、これから保険適用申請等行う方へのよいお返事を、なにとぞ。なにとぞ…!
皆の健闘を祈る!!!!!!