ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

消えた爪跡と消えない思い出と

医療型特定短期入所くまちゃんちの土曜日。

ほんのり不調ではあったものの送り届ければ、行った先にいるのはよく知ったスタッフさん達との楽しい時間だ。

 

くまちゃんちのスタッフさん達は訪問診療にも同行してくださっているいつもの看護師さん、理学療法士さん、作業療法士さん、保育士さん、クリニックには主治医くま先生、さらに隣接するいつものはなちゃん薬局。ここには安心しかないなとつくづく思う。

 

到着するといつも玄関先で連絡帳やカバンの中身を見ながらスタッフさんへの引き継ぎをする。

ケア内容、持参薬やお弁当、注入スケジュールなどがするする確認されていき

「まだちょっとお腹が不調で」

と話せば

「あー、病み上がりですもんね。退院後なかなかすっきりしませんね」

と返ってくる。

 

引き継ぎを済ませると

「じゃ、めいちゃん、遊びに行こか!おとうさんおかあさん、行ってきまーす!」

スタッフさんに声をかけられて笑顔で室内へ入っていくのを見送り

「いってらっしゃい!今日もよろしくお願いします。」

挨拶してくまちゃんちをあとにする、この時間がとてもすきだ。

 

めいを送り届けたあと夫とふたりホームセンターに寄って障子紙を買って帰った。

そう、今回はめいのいない間に、大人二人はめいのベッド横の障子の張り替え作業。

おわかりいただけただろうか。

久しぶりにやっちまった、シリンジ爆弾。

 

注入する時、シリンジとチューブの接続部をタオルで覆って手で押さえながらやると破裂してもこうはならないよ…

(どの口が言うてんねん。)

(油断しそれを怠った時に限って爆発しがちなシリンジ)

 

先日これをやらかすまでも何度かやらかしてまして。

栄養剤をぶちまけたり。

薬を爆発させたり。

猫がぶちやぶったり。

 

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そのひとつ、爪のあと。

 

もう6年前に亡くなった茶トラ猫すきまの爪跡。

 

すきまのこと↓

 

もうとっくに張り替え時を迎えていたというのに、この爪跡をなくしたくなくてなかなか張りかえられずにいた障子をようやく張り替えた。

古い障子を剥がすとき、張り替え終わった綺麗な障子を眺めた時、また寂しくなってしまって

「なくなっちゃったなぁ、爪痕」

と夫にぽつりと言ったら

「障子の爪痕がなくなったところで、家中アイツの破壊したものだらけやん」

と笑われた。

 

確かにそう。なかなかに力が強く壊し屋だったすきまは新しいフローリングに重たいオーディオアンプを暴れて落として欠けさせたり。ものすごいドリフトをかまして畳を削ったり、今でもどれもそのまま、傷だらけである。あのやろう。

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思い出はそこかしこにある。そうね。

 

 

夕方、めいは遊び疲れてにこにこで帰宅して

「どう、綺麗になったやろ、障子。」

綺麗になった障子を確認したあとはもう早々に眠気がやってきて、慌ててケアを済ませて8時には眠ってしまった。

なんて早寝な中学3年生やろう。健康的すぎる。

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たのしい1日、お疲れ様!