ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

めい、15歳になりました!

朝から定期の訪問診療で、いつもより遅めの登校予定だった今日。

登校が少しゆっくりなのを知ってかしらずか朝目覚めるのも少し遅かった。主治医のくま先生と、看護師さん達の顔を見てもまだ眠そうでボーッとしていて、先生達をお見送りしたあと

「そんな顔してないで学校行くで。せっかくの15歳、家で寝てるより学校行ったほうが楽しいで!」

と声をかけ今日初めての笑顔が見れたところで、登校、出発!

今日は6月3日。めいの15歳の誕生日。

 

学校へ到着して教室まで車椅子を押して歩いていると廊下で顔馴染みの先生とすれ違い「いい笑顔やな〜!」と言われた。車椅子を押している私からはめいの顔は見えなかったけれどその顔は想像がついた。教室のドアを開けてめいの顔を見ると、そう、きっとさっきもこの顔やったんやろうな。顔に「がっこうだいすき」って書いてある、この笑顔。

 

担任の先生達から「15歳おめでとう!」の言葉と一緒に

「めいちゃんは誰のバギー盗んで走り出すん?」

「校舎の窓ガラス壊して回る時は顔隠しといてや、あの担任がそそのかしたんやろとか言われんの先生嫌やしな」

とか、令和の若者には通用しなさそうな「15歳」ジョークが飛び交った。

 

車椅子から降りると何故か胃ろうの隙間から胃の内容物がダダ漏れで服がびちゃびちゃになっていて全部着替えなあかん状態。

しゃあない、着替えよかーと先生がさらりと引き受けてくれて、先生にお任せして看護師さんにケアの引き継ぎもそこそこに、じゃあね、いってらっしゃい、と手をはなすいつも通りの登校風景。

 

放デイもない日だったので迎えに行くとそれはそれはいい笑顔で出迎えられた。ハイタッチしてさぁ帰ろうか、というときに

「明日、主役やしな!」

と、先生。

どうやら明日はお誕生日会らしいぞ、なんとしても行かなあかんなぁ、と話しながら笑顔の帰宅。

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おかえり!

いつも通りに過ごして、いつも通りに笑っていられる誕生日。今日も楽しかったね。

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ところで数日前に靴を片方失くした、めいことうちのシンデレラ。

放デイの送迎で家の前まで送ってもらった日、家に入り靴を脱ごうとしたら片方しかなかった。デイを出発した時には履いていたらしく、送迎車の中もデイの中も探してもらったし、家の前から家に入るまでのわずかな距離も探したのに出てこないし、待っても王子が靴を持って現れたりもしなかった。

困ったシンデレラは誕生日に親に買ってもらうことにしましたとさ。

めでたしめでたし。

 

いや、どこや。一体どこで脱ぎ捨てたんや。

「そろそろ新しい靴がほしい、かわいいやつ、落としてもええように、ふたつ。」

という無言のメッセージか。やるやんけ。

 

なくした白のサンダルとよく似たベージュのと、アディダスのスポーティーなやつ。

それから、これからの時期日差しが眩しいのでおしゃれサングラス。ホースセラピーとか、琵琶湖とか、まぶしくてもへっちゃら。

(いいな、おかんも欲しい)

 

新しい靴を手に入れた、15歳の誕生日おめでとう!