ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

絶対にかけてはならない乾燥機2021・夏

絶対にかけてはならないものを乾燥機にかけてしまった経験はありますか?私はある。

 

これである。

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娘のコルセット、プレーリーくんのクッション用のウレタンパッド。

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しっかり素材のコルセットに程よいクッションで優しさをプラス。

先日これが汚れてしまい、洗剤とオキシにつけて綺麗に洗った後、仕上げに洗濯機でも洗ったら完璧やろ、とネットに入れて洗濯機へ放り込んだ。

我が家は衣服と下着類など型崩れして欲しくないものを干したらタオル類は乾燥機にかける。

その中に、回収し忘れたウレタンパッドが入っていたことに気づいたのは全てがカラッとふわふわに乾いた後だった。

 

乾燥機から出てきたパッドもしっかり乾いていた。むしろ乾きすぎだったと言えよう。

しっかり乾いたそれは驚く程縮み2/3ほどのサイズになり厚さは半分ほど、質感まで変わりふわっと感は消え妙に引き締まった感じになってクッション性は皆無の変わりはてた姿で、どう頑張っても元の位置をカバーするには足りない、全然端までとどかない。え、どうするんこれ。

 

絶望し焦り涙目の私はちょっとばかり混乱していて

「水につけたら戻るかも…!?」

洗面器に水をはりその中にパッドを投げ入れた。あかん、浮く、めっちゃ浮く。

ギュウギュウ水の中に押し込み、戻れ!水を吸って戻れ!と念じたけれど願いは届かなかった。水を吸って戻るわけがなかった。そんなもん、増えるワカメじゃあるまいし。

「お湯なら…!?」

結果はお察しの通りである。

「濡れた状態で引っ張ったら戻るかも…!?

結果はお察しのt

 

あかん。無理。

 

しばらくなんとかしようと無駄な努力を重ねてみたもののどうにもならなかったので諦めて装具屋さんに謝って頼ることにした。近々ちょうど装具屋さんが病院に来てくれる日に整形受診の予定が入っていた。

怒られるやろうな…いや、呆れられるかな…

装具屋さんのおじさん、あまり冗談とか言わなそうなタイプやし…あかんわ絶対怒られるわ…

 

受診当日。重い。気が重すぎる。

まず先に診察があり、コルセットの装着具合などをチェックしてもらう時にまず、整形の先生にコルセットのパッドの変わりはてた姿を見せて

「あの、乾燥機かけちゃったら縮んで…これ…」

白状したら

「えっっ!乾燥機かけたん!?え、ちっちゃ!」

めちゃくちゃびっくりしながら半笑いの先生。後ろにいる看護師さんもめちゃくちゃびっくりしたあと、もう、わろてるやん。顔から火が出るかとおもた。脇汗出るわ。

 

「装具屋さんに見てもらいましょか!」

と先生が装具屋さんを呼び入れて

「おかあさん、これ乾燥機かけたんですって」

と伝えると目をまん丸にして

「ええ!あ、ほんまや縮んでる!えええ…!」

と驚いたあと私の顔をみて

「そんな人、初めて聞きました…」

と言って笑った装具屋さん、そのあと部下の若いお姉さんにも

「乾燥機かけたんやって」

と伝えてらして、お姉さんも目をまん丸にしてびっくりしたあと、笑ってた。結局診察室にいた全員に笑われ。

絶対怒られると思ってました…本当にすみません…いや、笑ってくれてよかった…顔から火が出そうなくらい恥ずかしかったけれども…

これを乾燥機にかけて縮ませたやつがおる、と後に続く人達には伝えてください…と言い残してコルセットを預けて帰った。

 

そして今日、無事に修理を終えて娘のコルセットが郵送されてきた。

結局乾燥機にかけようとかけまいとそもそもパッドがもうへたっている、ということで全部綺麗になって、一箇所よく当たる部分により柔らかいクッション材が付けられ、より快適になって返ってきた。

これからも娘の体をたのむね、プレーリーくん。

もう2度と乾燥機にはかけないからね…

 

今日の猫

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乗り心地もなかなかええで。

 

今日も元気にルンバに抗議してましたとさ。