ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

医療的ケア児、修学旅行へ行く

医療的ケアもりだくさんな娘が親の付き添いもなしに修学旅行にいくというから、さぁ大変。

 

この量(この後色々足して更に増えた)の荷物をスーツケースに詰め込んで事前に学校に預け、先生と看護師さんと何度もチェックをし、打ち合わせや学校時間外に普段行っているケアの引き継ぎや練習を重ね、当日更に追加の荷物と呼吸器や酸素ボンベを車椅子に積み込んで、いざ!

 

 

無事送り出し親がホッと安堵していた頃、めいは嘔吐したり痰が多くて人工鼻を何度も取り替えたり、ケアに追われる看護師さんや先生達は大変だったそう。

それを知ったのは今日めいを迎えに学校へ向かいバスを待つ間のことで、学校待機組の担任の先生から

「めいちゃん昨日嘔吐しちゃったそうです。どうかな、元気に帰ってくるかなぁ。」

そう聞いてからで、更に細かいことを聞いたのはめいがバスから降りてきた後同行してくださった看護師さんと先生からの引き継ぎの時。

 

旅行中何かがあればかかってくるはずの電話は一度もかかってこなくて

「今頃なにしてるかな」

「連絡ないってことは大丈夫やろ!」

「最近夜早いからな、もう寝てるんちゃうw」

とか夫と呑気に話していたというのに。

 

1泊2日の旅行中に看護師さんがめいに対して行ってくださったケアの全記録がこれ。

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細かい文字で、夜中まで、びっしり。

嘔吐もあって、行程も多い中でケアをする場所や時間を捻出して、気の休まる暇もなかったはず。それなのに

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ケアの記録の最後は私の準備への労いと、めいへの温かい言葉で締めくくられていて、たまらなくなった。

看護の記録のほかに先生が書いてくれた記録にはめいと、お友達の楽しい記録がたくさん書かれていて、先生と看護師さんに守られてにこにこ楽しく過ごせたことが伝わってきて、何度も何度も読んだ。

 

めいが親の手を離れて、最低限の元気と安全を守り、非日常の楽しい体験を友達や先生と一緒に、積み重ねることができるありがたさがどれだけ尊いものか。

 

バスから降りてきためいが早々に眠ってしまった横で、大変だった話と、楽しかった話をたくさん聞かせてくれて、疲れた顔など少しも見せなかった先生も看護師さんも、今夜はどうかゆっくり休んで欲しい。(めいは寝ながら自宅に戻り、少し目を覚まして眠る前のケアを済ませた後5秒で寝ました。)

本当にお疲れ様でした。

そして、めいに楽しい思い出を、心からありがとうございました!

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幸せな、おかえりとただいまを。

 

それから最後に。

 

この事実を知った時からずっと、ずっとおかしいと思っていること。どうか、変わっていきますように。切に望みます。