ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

桜とミモザとルーズソックス

めい、高校生になりました!このところ毎日早寝早起きしていためいが4時半まで寝なかった入学式前日。もとい、日付はとうにかわり最早当日。

いつもと変わりないどころかいつもよりも元気な春休みを過ごした今年の3月だったのに、ご機嫌そうに見えてドキドキしていたのか、夜ふかしの末に入学式当日の朝、盛大に胃出血を観測したのでした。

 

とはいえいつもより少し遅く起きた程度で元気に目覚めにこにこで、母の手により制服姿にルーズソックスという由緒正しい女子高生の正装にいそいそと着替えさせられたのでした。

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キャーめっちゃかわいいやん!

親バカですよね、わかってます、親バカではない私は、とか言いながら、立派な親バカですわかってます。

かっっっっっわい。

 

何を隠そう今は昔、女子高生だった頃の母、ルーズソックス世代。

スカートは短ければ短いほどえらく、ルースソックスは長ければ長いほどえらい。ボリューム命。ソックタッチで止める位置には各々こだわり。ソックタッチを切らしたらスティックのりでとめ、すねがガビガビ。

その長さとボリューム故洗濯後なかなか乾かず梅雨時なんかはそれはもう、乾燥には難儀したもので、かといって一足がそこそこ高くたしか2000円くらいした、そんな靴下を梅雨時の洗濯乾燥難民時期に困らないほど何枚も持ち合わせるほどの金銭的余裕もあるわけがなく、登校前に

「乾いてない!」となったらもう

 

「え、無理もう今日休むわ」

 

というメンタル、ルーズソックスなしで制服着て外なんか歩けへんし、と当時は本気で思ってた。

 

あほちゃうか。

 

…ルーズソックス話、小一時間語れそうなので、自重、割愛。

 

とにかく。

20年の時を越えてまさか再ブームが来るとは、娘に同じ格好をさせられるとは思いも寄らず、テンションが振り切れたのは母の方なのでした。

 

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おかん、めっちゃ写真撮るやん。

とか思ってたかもしれん。ごめん。正直楽しかった。

 

最高のお天気で温かく、桜の咲き誇る入学式日和だったものの、寒がり冷え性のめいにはしっかりひざかけをかけて学校へ。

新しい担任の先生や、過去に担任を持ってくれた先生や看護師さん「おめでとう!」と声をかけてくれる、出会う人みんなにニヤニヤしながら

「ちょっとこれみて」

と言ってめいの膝掛けを剥いだ母は私です。

 

先生や看護師さん達の中にも私と同じくルーズソックス世代の方がたくさんいて、その度に「ルーズソックスあるある」で盛り上がり、そんな大人を見てめいは何を思ったのか。

聞いてみたいような聞いてみたくないような。ちなみに同行していた夫に「女の子の靴下、ルーズソックスか紺ソ、どっち派やった?って聞いたら

「どっちでもええ派」

って返ってきましたそうですかそうですか。(めいのはかわいいって言ってくれた)

 

式が始まる前、先生にめいを託して保護者席へ行く時

「式の最中しんどくなったりしたら呼ばせてもらうかもしれません」

と言われていたものの、式の最中もにこにこしていてこちら側に向けて置いてくださったモニターの心拍数もspo2の数値もすこぶる良く、元気ご機嫌に入学式を終えためい。(胃はドバドバ血が出てたけどなっ)

 

コロナ禍で卒業式同様にシンプルな式が短時間で終え、久しぶりに同じクラスになれたお友達や、小学部の頃に担任してくださってた先生や、嬉しい再会もあり、ニコニコで下校。

 

寄り道して3人で眺めた桜が最高に綺麗で、なんて素晴らしい日だ。

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帰宅した後

「ルーズソックスの写真送ってや」

と言ってくださっていたくま先生とデイサービスのLINEにめいの写真を送った。この素晴らしい日を笑顔で迎えることができるまで支えてもらった、感謝の気持ちを添えて。

 

めいの、高校生活が始まる。