ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

さいごのなつやすみ

めいの高校生活最後の今年、もう最後の夏休みです。

「留年するにはどうすればいいか」

という冗談が登校し学校で誰かと話すたび何度も何度も口を衝いて出て笑い合いながら、毎日があっという間に通り過ぎて1学期が終わりました。

 

特別支援学校の高校三年生は最後の一年を惜しみながらも卒業後の進路先を決める大事な時期でもあり実習へでかけたり会議を重ねたり着々と卒業後に向けてん準備をすすめているところです。

 

卒後進路を決定するために候補になる施設へ実際に体験通所をさせてもらう実習ですが、めいのような医療的ケアの必要な生徒は実習先での医療的ケア要因として親が付き添う必要があります。

ちょっと大変だな…とも思ったのですが、卒業後の時間を長く過ごすことになる通所施設選びで、本人が「ここがいい!」と言えないめいの行き先を決めるのが自分である以上、実際に見せてもらい知る為のいい機会でもあるな、と感じています。

とはいえ、働いている保護者さんもじわじわと増えてきて誰もが当たり前に付き添えるわけではなくなってきているし、医療的ケアのない生徒達と同じように保護者の手を必要としなくてもいい環境が整っていってほしいともやっぱり思っています。

校内の医療的ケアについての会議の場で学校の管理職、医ケア担当の先生方と色々とお話ししたところ、既に県への要望もあげてくださっているようでした。実習先の看護師さんが通所利用者だけでなく実習生への医療的ケアを行っても良いようにできないか、訪問看護師の協力は得られないか、など、私達保護者側からの意見も出ていました。

変わっていくといいなぁ。

 

卒後の進路のことに頭を悩ませながら、未来のことも考えながら、でも今目の前の毎日がやっぱり大事で、今日の体調はどうかな?とか、プール入れるかな?とか、今日はデイの友達誰が来てるかな?とか、ワクワクしながら大好きな人たちと最後の夏休みを楽しんでほしいなと、願うばかりです。

f:id:megumeimusic:20240725173921j:image

めいが持ち帰った1学期の作品。小波。

一度きりの18歳の夏です。

f:id:megumeimusic:20240725182928j:image