ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

明日も

娘が12年通った養護学校を無事卒業した3月。

卒業式までびっくりするほど暖かかったのに卒業式当日はびっくりするほど寒くしかも大雨で、ははーん、さては娘を卒業させない気だな?そっちがその気ならもう留年か、そうかそうか、なんならもう1周するか1年生から、なんてことにはならず滞りなく執り行われた卒業式は外の寒さとは裏腹にあたたかく笑顔と涙でいっぱいの娘の学校らしい素敵なものでした。

 

式のあと在校生のみんなは通常校時で給食も控えていて写真撮影もそこそこに、娘の作ったたくさんの作品や思い出の品、そしてお友達やお世話になった人たちからのたくさんのプレゼントやお手紙を両手いっぱい抱えて後ろ髪をひかれまくりながら車に乗り込み駆け足での下校となりました。

名残惜しさは帰宅後も尽きず、止まらない親たちのグループLINEに飛び交った

「さみしいね」

の言葉。寂しさと、あまりにあわただしくあまり実感もないままで。

 

そして翌日から早速始まった新生活は付き添いしたり、送迎したりでこれまた慌ただしくあっというまに過ぎていった3月を駆け抜けて私の手が離れた4月、そして今になってようやく少しずつ少しずつ実感がおいかけてやってきて、4月も終わろうという今になってようやっと私の心にじわじわと広がっているところです。

 

朝起きて眠たい顔のまま注入やお腹のケアなどの医療的ケアを母から受けて「おはようございまーす!」とヘルパーさんの声が聞こえたら少しずつ目がしっかり開き始め、ヘルパーさんにバトンタッチして歯磨き、洗顔、着替えなどの身支度を終えヘルパーさんに抱き抱えられて車椅子に乗り込む頃にはもうニコニコで、生活介護通所施設からのお迎えの車から「もうすぐ着きます!」とスタッフさんが電話をくれたらマンションの下に降りて、そこで「いってらっしゃい。」

 

学校入学時には給食を食べなくなったり体調を崩して休みがちになったりしていた娘が1か月そこそこで今の生活にすっかり慣れてごはんももりもり食べて、ちょっと疲れたなと思ったら家のようにグースカ眠り、マイペースに楽しみながら毎日をすごしています。

 

今日はお財布を入れた鞄を肩からななめに下げて通所先からおでかけして、私たちにおみやげを買って帰ってきてくれました。

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おいしかったありがとう!

 

帰りの送迎車から降りてきた時にはニコニコしていたのに家に入ると目がショボショボしはじめて、車椅子からベッドに移るともうスッと目を閉じてました。

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通所先でかわいい流れ星をつけてもらったそうで、かわいいほっぺた。

おでかけしてめいっぱい楽しんで、ショボショボの目で、大好きな訪問入浴スタッフさんたちとお風呂に入って今日は20時就寝。早いと18時には寝ていることもあったりして。早い、あまりにも早い健康的すぎる。

 

そして明日も朝が来て、大好きな人たちの手を借りて1日を過ごすのです。

明日も元気でいってらっしゃい!