ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

胃内圧上昇対策「Farrellバルブバッグ」と裏ワザなハナシ

「今日も元気だ空気がうまい」

と言ったとか言わないとか、今日も元気にバカスカ空気を飲み込んでいるめいです。みなさんお元気ですか。

飲み込み量は日にもよるし、首元の気管切開のプロヴォックスの人工鼻を使い出してから随分マシにはなっているのですが、それでも胃ろうからのエア抜きや胃ろうの開放はめいの体調管理の生命線。

 

でね。

先日レスパイトなどでお世話になっている方の主治医のI先生の定期受診があったんですがその時にこんなものをいただきまして。

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Farrellバルブバッグ。

業者さんからいただいたサンプルだそうですが、

「めいちゃんより空気飲む子知らんし。使ってみて感想聞かせて!」

病院イチの大空気呑みだそうで、うちの子。酒代のかさむ大酒飲みよりはお金のかからない分マシですかね、そうですかね。

 

実際に使ってみました。説明書。

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(くっちゃくちゃだわ、すまぬ)

チューブが二股にわかれていて、片側から注入、たまった空気がもう片側から出ていく、という。

 

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こんな感じで注入物と同じ高さにバッグをひっかけて
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チューブにたわみを作り本人の胃よりも低い位置に来るように注意する必要があるそう。

仕組みとしてはサイフォンの原理の応用だそうですが、実際にこれで注入しながら胃から空気が効率的に抜けるという詳しい理屈は営業さんも先生達もようわからんそうで(!)そんなら、そんなもん私にわかるわけないやん。ねぇ。聞かんといてください。

 

そんなわけで詳しい理屈はわかりませんが使ってみたら、普段の開放ボトルと変わらないくらい、注入しながらでも空気が抜けていきました。

注入時間が長くてお腹が張りやすい子にはとてもいいんじゃないかなぁ。

めいは栄養剤が注入できなくてゆっくりゆっくりソリタなら飲める、みたいな日によさそう。

 

家庭における裏ワザ的なハナシ

ただひとつ問題があって、これ、再利用できない形状になっていて、にもかかわらずめっちゃ高い。5000円ですってヒィ。

自費でこれはちょっと、なので実験してみました。

在宅ならこれでいいんじゃないかと。

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イルリガートル2個繋ぎ〜!

結論からいくと、これでもいけました。ちょっとかさばるけども。

 

接続のキモはミッキーの細い方のフィーディングチューブと、側管にカテーテルジョイントを使うこと。するとこんな感じで2本接続できます。

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片方注入、片方脱気用です。簡単!正規品と同じく、チューブを一旦下にたわませる箇所を作っておくとうまく空気が抜けます。

 

「ダバァと漏れることしかない、使わん、いらん」

と散々な言われようで、病院ではテープでギッチギチに巻かれ封印されてさえいる側管。私の周りだけ?

その側管が役に立つ時が来ましたよ。ありがとう側管。

 

あるもので生活する、ザ、自己責任在宅医療「的」ケア、って感じの裏ワザ的なお話でした。

試す時は先生や看護師さんにご相談くださいませ!

 

(追記)

この後色々試してみた結果、2個つなぎの時、片方は普段つけている脱気用ボトルにはした方がめいの場合は抜けがよかったです。

バルブバッグや滴下用輸液セットのチューブの細さでもソリタくらいならうまく空気が抜けていくのですが、めいのように胃の内容物がイノラスやペースト食の未消化のものになってくると途端に抜けが悪くなるようでした。

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普段はこれまで通り胃ろうを常時開放し従来のボトルを装着、嘔吐時絶食中などゆっくり滴下でソリタ注入中に2本つなぐ方法を取ることにしました。

 

普段行なっている呑気症の胃内圧上昇対策はこちら