ぼくらはみんな生きていく

医療的ケア児の娘のこと。医療、福祉、母の頭の中のあれこれを書くブログ。

胃ろうの自己抜去【事故抜去時対応の見直し】

だだへこみです。とうとうやってしまった、胃ろう自己抜去。

 

抜いてしまった時も、再挿入時も、きっと痛かったと思います。

めい、ごめん。私の対策不足。

 

再発防止のために、抜去防止策の見直しと抜去時の対応等整理してまとめておこうと思います。

 

胃ろう自己抜去と抜去時の対応

過去の事故抜去

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めいが胃ろう造設手術を受けたのは3歳になる少し前の事でした。

胃ろうはもう10年の付き合いになりますが、これまでに2度、嘘みたいに簡単に抜けたことがあります。

原因は抱っこした時の、本人の腹圧。

事故抜去でした。

 

めいは首も腰もすわっておらず、体がふにゃふにゃです。抱っこがとても好きで、抱き上げると嬉しくて体をキューっと丸めて震えるほど笑うのですが、その時の体の丸まり具合と大笑いによる腹圧と角度など、不運が重なったのでしょうか、おなかのあたりから

「ポン」

と音がしました。

なんの音?と思い、念のため服をめくってお腹をチェックすると、取れるはずのない胃ろうボタンが、バルーンが膨らんだままの状態でコロンと出てきたのです。

めいはにっこにこで、孔も無傷でした。なにそのイリュージョン…

同じことが2度ありました。

それ以来胃ろうボタンのバルーンの水チェック用のシリンジを持ち歩き、いつでも再挿入できるよう備えていました。

 

今回の自己抜去

めいは気管切開の手術後から吞気が多くなり、特に呼吸器をつけるとそれがひどくなり、嘔吐してしまうため就寝時呼吸器を装着するとき一緒に胃ろうチューブ解放、胃の空気抜き用のボトルを繋いでいます。

今回はそのボトルのチューブを目が覚めた時にどうやらひっぱってしまったようでした。あの日は私が起きるよりも先に目が覚めていたようでした。

動きが出てきたのは喜ばしいことですが、意思を持って自分で動きを制御することができず、0か100か、みたいな動きをします。

今回のように痛みを伴う動きしてしまったときに手を引っ込めたり、力をゆるめたり、ということができないのです。おそらく、チューブにちょうど手がひっかかり、ギュッと胃ろうが抜けるまでひっぱりきってしまったのだと思います。

過去の事故抜去とは違い、明らかに力が加わり自分で引っこ抜いてしまったため出血もありました。

 

再発防止のために

とはいえ就寝時胃ろう解放用ボトルはやっぱり必要です。

なので、注入棒の取付位置を見直し、ボトルを吊り下げる位置をめいの足の方にずらし手が届きにくい位置へ動かすことにしました。

 

抜去時対応

これまでは、抜けた胃ろうボタンのバルーンの水をシリンジで抜き潤滑ゼリーを塗布して再挿入胃残確認して引けてくればOK、という対応でしたが、今回は孔が縮み始めていて、再挿入ができませんでした。

そのため応急処置として吸引用カテーテルの10Frを挿入しテープで固定し病院へ向かいました。(胃液が漏れるのでチューブの先は吸収パッドで巻いていきました。)

 

受診後病院から、今後もしも同じようなことが起こった時のためにネラトンカテーテル(導尿用)の14Frのものを1本くださったので、これをめいのバギーのポケットに入れ携帯しておくことにしました。

手持ちの吸引カテーテルは10Fr、確かに14Frネラトンの方がより太く孔が閉じきるのを病院に着くまでの間少しでも防げそうです。

また、ネラトンは吸引カテーテルより先が丸く、縮み始めた胃ろう孔にも入れやすいかもよ、とのことでした。

 

 

個人差もあると思いますが、術後10年も経つというのに、胃ろう孔、思ったよりも早く縮みます…

胃ろうっ子のみんな、抜去時対応は必ず主治医の先生と相談しておくんだ…いいね…

(少し前に、胃ろうからの漏れ改善のために孔を縮めるべく入院して胃ろうを一時抜去した時、閉じていく想像以上のスピード感を経験済み)

 

気を取り直して生活は続く

めいにしっかり謝って反省したら、また毎日は続きます。なるべくなら繰り返さずに済むように。痛い思いはさせずに済むように。

よし、がんばろ。