めいのnew車椅子が完成しました!
今回は長かった…。去年の春、新型コロナ関連で車椅子の部品の一部が入ってこなくなったりして一時はストップしてしまったり、色々あってようやく…!
車椅子、座位保持作成の流れ
多少自治体や病院、業者さんによって差があるかもしれませんが、めいの車椅子を作るまでの流れです。
日常生活支援用具の制度利用申請
セラピストの先生と業者さんに車椅子作成のOKをもらえたら障害福祉課へ必要書類を揃えて申請します。
<必要なもの>
- 見積もり(業者さんに依頼)
- 身体障害者手帳
- 印鑑
- 申請書
医師の意見書→これは業者さんへ
作成の流れ
今回のめいの流れはこんな感じ。
①打ち合わせ(採寸、型取り)
・フレームの色見本からフレーム選定、ここで生地見本写真ももらっておく
・椅子に必要な機能や、したい生活を伝える。事前に要望メモを作っておくとスムーズ。
実際の私のメモ↓
いやきったね…でもこんなレベルでもいいのです…多分。
実装可能かどうかは一旦置いておいて、希望は全て伝えるようにしています。(Hさんいつもわがまま言ってほんまごめん感謝しまくりです)
・車もみてもらうのがオススメ。福祉車両なら間口の高さなど、乗車時の姿勢、車内スペース、固定用ウィンチの車椅子への取り付け位置など要チェック。
・機会があれば家もみておいてもらうと生活面からのアドバイスがもらえたりします。あ、マンションならエレベータまわりなども要チェック。
②仮合わせ(フレーム+仮座面)
・姿勢、当たりなど問題ないかチェック。
・生地選定、配色決定。
③本合わせ、納品(医師、セラピストの最終チェック)
最終のこまかな調整作業後問題がなければ納品、問題が発生したら再調整。
今回この段階で1回直しが発生し修正後納品となったのですが、修正箇所を写真に書き込んでお願いしてみたところお互い行き違いなく確認事項の共有ができていいなこれ、と思いました。
こういうの。
次回また覚えておこう。(とはいえ次回はまた数年後とかになりますが)
つけてよかった機能あれこれ
ティルト&リクライニング
めいの椅子は姿勢の振り幅をかなり大きくとっています。
背もたれをほぼ垂直まで起こすこのような活動姿勢から
このようなほぼ寝かせた状態の休息用ポジションまで。
足をゆるめ伸ばせるような寝かせたポジションのまま座面ごと起こしては座位が保てず危なく、足をしっかり屈曲させ起こしたポジションのままうしろに倒すだけではめいが楽な姿勢にはなりません。
そのために、背もたれだけの角度だけを動かすリクライニング機能と、座面ごと動かすティルト機能の両方をつけてもらっています。
休憩用ポジションは胃ろうからの空気の抜けが良く、車での移動中などはこのポジション。また、おむつ替え用のベッドがないときにはおむつも替えられるので重宝しています。
高さ調整可能な可動式のハンドル
姿勢の振り幅が大きいことによって、一番起こした時と一番倒した時と同じレバーの高さで押し手の高さがかなり変わるのでこれも調整可能なものにしてもらいました。
椅子の角度を起こした時のレバーを
このまま倒すとこうなり、これではとても押して歩けません。
そこで、こう。これだと倒したポジションでも安全に押して歩くことができます。
秀逸なのが、これだけ角度を倒しても決して後ろにぐらっと倒れたりしないのです。後ろに吸引機などもかけていますが、ヒヤッとしたこともまだ一度もありません。めちゃくちゃ安定しています。業者さんの腕がいい…!
また、私と夫では身長差が20㎝以上あり、楽な高さも随分違うので、こまめに調整して使っています。腰痛予防にも適切な高さ調整、大事!
後ろ足元のブレーキと本体横のブレーキの連動
移乗の時に横でかけたブレーキを、車椅子を移動させる時に後ろで解除、ということができるようになり
「あれ?ブレーキかかってるけど、解除できない、あれ?どこ?」
ということがなくなりました。ストレスフリー!
バックポケット
ここにポケットをつけてもらいレインカバーを収納しています。急な雨も安心。
…などなど。
綺麗な姿勢で座位がとれることはもちろん大事なのですが、どこに行くにも毎日使うものだから姿勢保持のためのみならず、使い勝手も大事!と思っているので先生にも業者さんにも要望はしっかり伝えて作るようにしています。
今回もきっと長くお世話になるであろう、めいと私達の相棒です。末長くよろしく頼むよ!